新聞社

　コメ価格の高騰に国民があえぐ中、「コメは買ったことがない。支援者がたくさん下さる。家には売るほどある」と失言した江藤拓農相が更迭された。　生活感覚を欠いた非常識な発言で、農政への信頼を深く傷つけた。辞任は当然といえる。

　【東京】東京那覇会（安次嶺暁会長）は１８日、都内で第８６回定期総会を開き、那覇にゆかりのある人々が集い親睦を深めた。（東京支社・高良久美子）　総会後、馬事文化に詳しいスポーツニッポン新聞社の梅崎晴光さんが、速さではなく走りの美しさを競う伝統文化の「琉球競馬（ンマハラシー）」をテーマに講演した。

　１９８５年に日本復帰後の沖縄県知事として初訪米した西銘順治氏が、ワインバーガー国防長官やアーミテージ国防次官補に対し、米軍那覇港湾施設（那覇軍港）の移設ではなく、返還を要請した資料が見つかった。那覇軍港は７４年の日米安全保障協議委員会（ＳＣＣ）で、移設を条件に返還合意されていた。

　県高校総合体育大会は２１日、先行開催のバドミントンが那覇市民体育館で行われた。シングルス決勝の男子は仲間早和輝（コザ）が徳永龍之輔（美里工）を２－０で破り優勝した。同女子は島袋麟（那覇）が多和田穂乃花（普天間）に２－１で競り勝った。仲間と島袋は団体も制しており２冠となった。

　沖縄地区税関が２１日に発表した「飲料（ビール、泡盛、ウイスキーなど）」の輸出に関する調査によると、２０２４年の輸出量は前年比４０・２％増の９６１９キロリットル、金額は２８・１％増の２１億３９５１万円で、ともに過去最高だった。ビールが７６・３８％と最多で、ウイスキーが７・８０％。

　サッカーの第１０５回天皇杯全日本選手権は２４日開幕する。沖縄代表の沖縄ＳＶは２５日午後１時から県総合運動公園陸上競技場に大分代表のヴェルスパ大分を迎え、１回戦を戦う。ＤＦの藤﨑将汰主将は「沖縄代表として結果にこだわる。勝って沖縄を盛り上げたい」と話し、昨年初戦敗退の雪辱を誓った。

　終戦から８０年を迎え、戦争体験の継承が難しくなる中、最新技術を使った伝達方法が全国的に広がっている。立体的につくり出された空間を体験するＶＲ（仮想現実）技術を用い、戦争時や戦前の空間を再現したり、老朽化や岩盤崩落の危険性がある戦争遺跡などを探索する取り組みが豊見城市をはじめ各自治体で行われている。

　戦争体験者の悲痛な思いを風化させず、次世代へつなぎたい－。沖縄の若手俳優が中心となった演劇「沖縄戦と平和劇」の６月公演が４日から、県立博物館・美術館２階講堂で行われる。２０２１年に宜野湾市の平和祈念事業で始まって今年で５年目。

　経済的な事情があるひとり親世帯の子の２０歳の記念写真を無償で贈る「振り袖プロジェクト」が活動４年目を迎えている。２０２２年に始まり、延べ２０人余りの新成人を撮影。趣旨に賛同するボランティアスタッフがそれぞれ得意な技術を生かし、大切な人生の門出に花を添えている。

　【うるま】混声合唱団「クリスタルコールうるま」（山田麻里子団長）は１０日、うるま市民芸術劇場で埼玉県熊谷市の女声合唱団「コール・ヴィリア」（大高多美子団長）を招き、定期演奏会を開いた。

　【渡嘉敷】第４４回渡嘉敷村バレーボール大会（主催・同村体協）が１７日、同村の国立沖縄青少年交流の家であった＝写真。バレーボールを通して村民の健康増進と親睦を図る目的。渡嘉敷区の東、西と阿波連区の３チームが男女に分かれて総当たりで競い、チーム力で優位に立った阿波連チームが男女アベック優勝を飾った。

　沖縄科学技術大学院大学（ＯＩＳＴ）は２２日、国内の海水にごく微量含まれる「環境ＤＮＡ」を用いることで、海面の海水サンプルからその海域に生息する造礁サンゴを特定できるデータシステムを構築したと発表した。国内で確認される造礁サンゴ８５属の約９８％に当たる８３属で特定できるという。

コザと名護　実力拮抗ラグビー　（２４、２５、２８日・名護２１世紀の森サッカー・ラグビー場）　新人大会を制したコザ、７人制大会優勝の名護両校の実力が拮抗（きっこう）し、どちらが優勝するか分からない状況。

　沖縄地区税関が２１日に発表した４月の管内貿易概況（速報）によると、輸出は前年同月比５３・６％減の１９億７５００万円で２カ月連続で減少した。輸入は４・２％増の２１２億９１００万円で２カ月連続で増加した。輸入額から輸出額を引いた差引額は１９３億１６００万円で輸入超過（入超）だった。

　マグリブ地域で最も小さい国チュニジア共和国における日本の武道の始まりは、１９５１年にさかのぼるといわれている。この年、フランスで柔道等を指導していた望月稔氏の弟子が首都チュニスで最初の柔道道場を開き、５３年に望月氏も同市を訪れ演武と指導を行った。

　【与那原】与那原町長旗・町長杯争奪の第４２回県小中学生なぎなた大会（主催・県なぎなた連盟）が１１日、同町観光交流施設であり、県内の８団体から選手４２人が参加した。大会は１９８７年の海邦国体で与那原町がなぎなた競技の会場になった縁で続いている。

　今年に入り、交通事故を起こしたのに被害者の救護や通報をせずに現場を離れる「ひき逃げ」が県内で相次いで発生している。県警によると、２０日現在で３１件起き、前年同期に比べ１７件増加。大半の負傷者は軽傷だが、県警は道路交通法で義務付けられた通報や救護措置の徹底を呼びかける。

　文化と思想の総合誌「新沖縄文学　９６号」（沖縄タイムス社刊）の３２年ぶりの刊行を記念するトークイベントが４月２９日、ジュンク堂書店那覇店で開かれた。

　下水を処理する県管理の４カ所の浄化センターについて、県が下水汚泥や放流水などの有機フッ素化合物ＰＦＡＳ（ピーファス）の検査を２０２４年度から実施していないことが２１日、分かった。県は「現状を把握できた」ことを理由とするが、宜野湾浄化センターを除く３カ所の検査実施は２３年度だけ。

　【東京】自民党沖縄振興調査会（小渕優子会長）は２１日、党本部で代表者会議を開き、２０２６年度の沖縄振興策の方向性を示す提言案をまとめた。